WTD00

Design Creation Process

デザイン制作をデザイナーに依頼するということは、初めてのご依頼する場合、お客様も不安が多いかと思います。
そんな不安を少しでも解消できるように実際の名刺制作を例に制作工程をデザイナー徳留目線とお客様目線のご感想と共にお伝え致します。今回、ありがたいお申し出を頂いた和田先生の目線も交えつつ、和田先生の名刺デザイン制作過程を辿ります。

1.ご相談をお受けする
基本的にお客様からご相談は、HPのコンタクトフォームよりお伺いしております。(お客様からのご紹介の場合はお電話が多いです。)このやり取りでざっくりとご相談内容をお伺いし、実際の詳細打ち合わせ資料(お客様カルテ※02画像参照)を作成。お伺いするポイント内容を考慮しまとめます。

01_jirei

Line_front2
徳留談)和田先生のときはFBからのご訪問でHPのコンタクトフォームお問い合わせでした。全体の90%ぐらいがお客様からのご紹介が殆どを占めているため、今回は珍しいケースです。(とはいえお客様のFBリンクから辿ってくださったのである意味お客様ご紹介だけどご本人様から直接という感じですね^^)

和田先生談)企業での勤務経験がある私は、「名刺は顔。ツカミの1枚」という勝負的要素の強いものだと刷り込まれています。 しかし、学校に勤務するようになってからビックリ。 学校の先生の名刺って、「校章と校名と校是とかが入って、進路指導部の先生だけが、学校のド・ノーマルなフォームに沿って作っているもの」でした。 そんな既存の名刺に満足がいかなかった私は、十数年前から、オリジナルの名刺を作成し始めました。 最初は紙の色や質にこだわった、非常にシンプルなものだったと覚えています。 そんな名刺を交換するたびに、「学校の先生でもこんな名刺の方がいらっしゃるんですね」「オシャレですね」という褒め言葉にのせられ、飽くなきオリジナル名刺作成ロードに入り込みました。 ここ5、6年は、デザインの仕事をしている教え子が作ってくれた、写真から起こしたピクサー意識の似顔絵がメインの名刺を作成するようになりました。顔外観(メガネや髪型など)の要素が変わるたびバージョンが増え、顔のサイズがどんどん大きくなっていく、自己主張だけが強い名刺になっていったんです。確かに、お渡しした際のインパクトは大。実際、南日本新聞の「黒ヂョカ」に名刺の話が載るぐらいです。 しかし、「美しさ」に欠けてたんです。私は試験の問題文の選択肢一つでも、解答用紙一枚の作成にあたっても、「美しさ」を追求しています。美しいものは心を豊かにしてくれるからです。 日に日に膨らむ「美しさに欠けるストレス」を解消すべく、「似顔絵に頼らない名刺の作成」を目論み始めました。新たな名刺は地産地消、地域還元で、地元の鹿屋で頑張っているデザイナーさんに依頼したいと考えていた矢先、facebookで徳留さんが鹿屋市の依頼で作成した年賀状が目に留まったんです。 色合い、ユーモア、バランスなど、一目見て「この方に依頼しよう」と決めました。
Line_sensei_end

2.お客様と詳細打ち合わせをする
お会いすることができる範囲地域(鹿児島や宮崎等)のお客様の場合は実際にお会いして打ち合わせ、遠方のお客様の場合は内容にもよりますが、遠方出張・スカイプ等電話打ち合わせが基本です。(この打ち合わせでは下記画像のような内容等をお伺いしています。)

02_jiturei
Line_front2
徳留談)デザイン内容物によってだいぶ確認事項や打ち合わせ回数も変わってきます。名刺の場合はパーソナルな部分を聞いてどんな方なのかを知ります。和田先生はさすが先生、お話上手でたくさん思いを語ってくださいました!

和田先生談)自宅近くの、書斎代わりにも使っているカフェで打ち合わせをしました。 そこのカフェのオーナーさんも、たまたま徳留さんに名刺を作っていただいたことがその場で判明!顔見知りだとなかなか名刺交換なんてしませんものね。そこで彼女の名刺の出来映えを拝見し、色やデザイン、バランスに感服。ますます今回の依頼への期待は膨らみました。 2時間近くお話ししたでしょうか。 私が今の仕事に就くまでの遍歴も含め、しゃべくり倒しました。 徳留さんは終始にこやかに、上手に相打ちを打たれ、あやふやな部分にはツッコミを入れて頂きました。 自分は日頃、どんなスタンスで仕事に向き合っているか、どんな思いで名刺の依頼をしたのかまで、しっかりとお伝えすることができたと思います。
Line_sensei_end

3.お見積りを作成し、ご提案・ご了承
前回の打ち合わせ内容を元に、お見積りを作成します。
徳留が提示するお見積りは、通常のお見積りとプラスして詳細見積もり等を添付し、中身のデザイン料金がどのような配分でその金額になっているかを明確に提示しております。見積もりご提示の後、お客様のご了承連絡からがご依頼制作スタートです。

03_jiturei
Line_front2
徳留談)和田先生のときはそういえば見積もりより先にお伝えしたので詳細見積もり出し忘れてましたね….先生ゴメンナサイm(__)m….
通常はとても細かい見積もりを出します。場合によっては見積もり作るのに1〜2日費やす程度に。デザイン料という未知の金額に対してお客様がなんとなく金額をみて検討するのではなく、なぜこの料金なのかを納得してご依頼頂きたいという気持ちから詳細見積もりを作るようにしています。
Line_sensei_end

4.お伺いした内容をまとめる作業からデザインの方向性を決定する作業。
お話をおうかがい、見積もりのご了承が終わったから、さぁデザイン!とはなりません。伺った内容をまとめる作業を行います。このまとめの中から出てくるキーワードを拾う作業、キーワードを拾ったものを使い、マインドマップを作成しつつ、イメージの方向性を固めます。
04
Line_front2
徳留談)ラフ書きなぐり写真を載せようか非常に迷いましたが、こういう過程は必ずどのデザインでも通ります。(※ぼかしてあります)とはいえ、名刺ラフなので結構雑然としてますね。これがロゴだと10〜20ページとかキーワード探しの作業であっという間に使います。今回の場合はこの作業を通してデザインとしてご提案したい方向性を①和田先生の人生道を印象づけるような名刺②人とのつなり・広がりを感じるような印象の名刺③顔が見えつつ、名前を印象づける名刺で絞りました。
Line_sensei_end

5.ラフ案作成/実際のデザイン制作作業・ご提案書類の作成
キーワード・イメージの方向性を固めた後、ラフを考慮します。その後、絞ったデザイン案をPCの専用ソフトを用い、実際のデザイン作業を行います。

05_jiturei
Line_front2
徳留談)デザイン作業はAdobe Illustratorを使用します。提案は3案作りましたが、ボツにしたのは後2つぐらい確かありました。先生が選択された案は一番私が作っていて楽しくて実際に早く印刷をしてみたい!と感じた案。デザイナーも作っていてやはり押しの案があったりします。徳留の場合大体提案1が押し案が多いですね^^
Line_sensei_end

6.ご提案 /修正やり取り等
ご提案時は基本的にお客様と直接お会いしてご提示しています。今回の名刺の提案書は下記の画像のような感じです。(決定案のみ掲載します)
なお、ご提案後からはお時間を置いてお客様より提案の方向性を決定頂きます。(複数提案の場合に関して)修正がある場合は修正ご連絡をいただきますが、2回程度までを限度としておりますが、修正内容がかなり大きく変更する場合等は別途パターン料がかかる場合もございます。(修正内容によります。別途の場合は必ず事前にご連絡しております。)なお、文字間違い等による修正やり取りは回数の限りではございません。記載内容に間違いがあればお伝え下さい。

06_jirei

Line_front2
徳留談)提案書類って実は結構時間かかってるんです(笑)私の場合はただ、デザイン物だけ提案することはしないようにしていて、必ず後からお客様が読み返せるようにどんなデザインなのかに関しての文章を入れます。これもお客様に出す前に文章校正を何度となくしている思い入れのある提案書類です。
とはいえ、どれだけ自信のある提案内容を作っても、皆さんによく提案日に「緊張してます」と言ってしまいます。私がよみとった先生の印象が先生にとってどう映るかな?正解だったかな?と。

和田先生談)確かに、徳留さんにお目にかかったとき「緊張しています!」とおしゃっていましたが、その眼は誇らしくも、自信に満ちていましたよ。 建築家でもデザイナーでも、「思いを形にする」ようなクリエイティブな仕事は、努力だけでは限界があると思っています。自分にはそんな才能はないので、作品を見るときは感服しっ放しです。 最初に徳留さんに提案書類をご提示していただいた時、「この方に依頼してよかった!」と思いました。自分の思いが、形になるという体験ができたからです。それも 3パターンも。通常は2パターンらしいのですが、私と話をしている間に、「実は….」と3つ目もご提案いただきました。そのどれもが甲乙つけがたい出来映えだったんです。似顔絵に頼らない名刺、あとは思いを語っただけで、あえて細かな注文はせずに徳留さんの感性にお任せしましたが、それが大成功でした。 驚きました。素晴らしい。何で、こんなに私のことを分かってくださったのだろうと不思議に思うくらいの出来でした。 「思いを形にする仕事」って、いかにクライアントの思いを受け止めるかが問われていると思います。徳留さんは、見事に受け止めてくださいました。 結果、迷ってしまった私は、提案書と見本の名刺を自宅に持ち帰り、家族の意見も聞きながら、最終的に1週間程かかって実際に作成していただきたい名刺のデザインを決定しました。Line_sensei_end

7.印刷入稿作業〜完成・納品
お客様より校了のご連絡を頂き次第、最終チェックの後、印刷会社様へデータ送付致します。仕上がりを見た瞬間が一番嬉しいですね^^

07_jireiLine_front2徳留談)今回はとってもご満足頂けたようで修正なしで印刷発注となりました。
でも先生とても提案をどれにするか選択に迷われた模様。実際に仕上がった印刷物を見た時、いい仕上がりで思わず何度も見てしまう徳留でした^^(笑)

和田先生談)迷った挙句に、最後は徳留さんに電話をして、ゴーサインを出しました。決定までに時間がかかってしまい、申し訳なかったと思っていますが、迷いに迷って決めた案が、徳留さんのイチオシのものだったそうで、安心しました。
出来上がりの連絡を受け、最初の打ち合わせで使った、自宅近くのカフェで待ち合わせをしました。お会いして早速、名刺を手に取ると、見本でいただいた加工前のものとは全く印象が異なり、予想以上の出来に、達成感さえ感じてしまいました。私の「思いが形」になった瞬間です。今回、この文章も、クライアントの私から、徳留さんに提案し、ここまで出来上がりました。決して、自作自演ではありません(笑)。
Line_sensei_end

messageLine_sensei_Fast
徳留さんのステキなデザインで、生活の一場面がより美しく、充実したものになる感動を、私同様に、みなさんにも共有していただきたくて、こうして体験談を語らせていただきました。
正直、それなりのお値段はしますが、感動はプライスレス。
お値段以上の、WarmThanksDesignでした!
Line_sensei_end

<最後にデザイナー徳留より>
稀に打ち合わせ中にデザインがサーッと浮かぶこともありますが、そんなのは年に1〜2回もあるか無いかです。毎回苦労せずデザインが浮かぶなんてことはなく、試行錯誤の末にようやくピンとくるものが生まれ、ブラッシュアップし、ご提案という舞台に立ちます。
肩書はなんだか響きがかっこいい仕事ですが、実際は根気のいる地道なお仕事です。ご依頼頂いた方から仕上がった案件への嬉しいご感想やお話伺うのがボーナス報酬のように嬉しいですね。そう言ってもらえるのが嬉しくて頑張っている気がします。
そんな嬉しいご褒美を今回和田先生からいただきました。先生この度はご感想ありがとうございました^^

今回ご紹介致しました、名刺デザインの実際の細かいデザイン内容は
別な記事を起こしましたのでこちらより御覧ください。
>>>名刺実例2019

※今回最小単位の名刺の場合で記載を行いましたが、パッケージの場合だと市場調査や売り先の確認作業等が入ったりなど、内容によっても多少異なります。